証券会社が扱っている外貨建てMMFの中で利回りが高いトルコリラMMF。
外貨建てMMFの中でも人気な米ドルMMFと比べてもその差は歴然で、米ドルMMFが0.01%~0.15%であるのに対し、トルコリラMMFは約15%の利回りを誇っています。(2022年3月19日現在)
こうやって見ると約10%くらい利回りに差があるのですが、なぜそんなにも利回りに差が出るのでしょうか?
結論から言うとトルコリラMMFは他のMMF(米ドルなど)と比べてリスクが高いからです。
この高利回りは投資する際のメリットにもなりえますし、リスクが高いため投資するのを控える判断材料にもなりえます。
今回の記事ではそんなトルコリラMMFの利回りやメリット、リスクの高さなどについて詳しく解説していきたいと思います!
トルコリラMMFの特徴
トルコリラMMFとは、トルコ・リラ建てで有価証券や公社債に投資をするMMFです。
投資対象の中身はトルコ国債や社債などで、トルコ・リラ建てで短期金融商品に投資をしています。
このトルコリラMMFの投資の目的は他の外貨建てMMFと同様に、投資によって高い収益を確保して元本を抑えつつ高い流動性を保つことです。
トルコリラはリスクが高いとはいえ、投資している商品はそのなかでも安全性の高い商品に投資をしています。
また少額からの投資にも対応しているため、メリットやリスクを除くと非常に書いやすい投資信託です。
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トルコリラMMFに投資をするメリット
トルコリラMMFに投資をするメリットはなんと言っても高利回りなところです。
外貨建てMMFの中で一番高利回りで、大きなリターンが狙えるためそこが大きなメリットになっています。
また他の金融商品に目を向けても利回り10%に乗っている商品は少なく、金融商品の中でも特に高利回りの商品だと言えます。
ですが逆に利回りが高いということだけしかメリットはありません。
もちろんトルコの情勢によっては今後もこの利回りが安定して、大きく稼げる投資信託になる可能性も有りえますが、この高利回りというメリットはリスクでもあるのです。
これを次に解説していきます。
トルコリラMMFのリスク
トルコリラMMFは利回りが高い分だけリスクが伴います。
トルコリラMMFが抱えるリスクは一つだけです。
それはトルコという国の信頼性です。
トルコは政治的にも財政的にもなかなか為替の価格が安定していません。
このことが金利の引き上げや、利回りへ影響を及ぼしているのですが、トルコという国に信頼性があればここまでリターン(金利)を上げなくても、安全性などの投資するメリットはあります。
ですがトルコは国としての信頼がなく、為替レートも暴落したりなど不安定な国であり通貨です。
そのためトルコリラ建てのMMFは国や通貨同様にリスクが高まってきてしまうのです。
投資をする際はこのリスクも含めて投資をする必要があります。
投資初心者が外貨建てMMFを始める時のリスクとは?気をつけるべきポイント!
まとめ
今回はトルコリラMMFの特徴とリスクやメリットについて解説しました。
トルコリラは高い利回りを出すMMFなのですが、それがメリットでもあり逆にリスクでもある投資商品です。
どっちを大きく見積もるのか?によって投資判断が変わってくるとは思うのですが、この2つを何も知らないまま投資をするのは危険であることは間違いないです。
しっかりと知識をつけた上で投資をするのが良いと思います。
またトルコリラMMFをみて、安全なMMFに投資をしたいという人は米ドルMMFがオススメです。
ぜひ下の記事を参考にしてみてください。