資産運用を考えたときによく比較されるのが、外貨建てMMFと外貨預金。
この2つは同じ外貨建てということでよく比較されるのですが、実際のところどこが違うのか分からないですよね?
結論からいうと外貨建てMMFと外貨預金は
- 為替手数料(スプレッド)
- 運用利回り
- 始める際の金額
この3つが違います。
外貨建てMMFのほうが、為替手数料が少なく運用利回りが高いです。
また少額から始められるという点でも、外貨預金よりオススメできる金融商品です。
ですがここまで聞いてると外貨預金のメリットが無い様に感じますよね。(実際にはほとんどメリットが無い)
今回の記事ではそんな外貨預金と外貨建てMMFの違いと、双方のメリットについて解説していきたいと思います!
外貨建てMMFと他の違いについても記事を書いてるので、参考にしてみてください!
日本円MMFと外貨建てMMFの違いとは?どっちがオススメなの?
MRFと外貨建てMMFの違いとは?メリット・デメリットを解説!
外貨預金とは
外貨預金とは日本の銀行に日本円を預けず、外国の通貨に変えて預金をすることを言います。
外国は日本より金利が高いので、日本の銀行に預金するより多くの利益を得られるとの理由で、この預金方法が広まっています。
さらに預金者は金利と合わせて為替変動による差益が狙えるのですが、落ちた時の影響もモロに受けることになるので、為替変動リスクには注意が必要です。
この外国の通貨に替えて預金をするところを銀行や、証券会社が請け負うことで商品として市場に出ているのです。
外貨預金のメリット
外貨預金は基本的に為替手数料(スプレッド)が高いし、為替変動リスクと利回りが見合って無いためメリットは少ないのですが、その中でもキャンペーン中などの時にだけメリットがあります。
具体的な外貨預金のメリットとは
- 預金期間を限定して金利アップ
- キャンペーン中に外貨預金をして為替手数料を抑えて金利アップ
この2つの使い方をしたときだけ、外貨預金にメリットが生まれます。
預金期間を短くした外貨定期預金では、普通の外貨預金と比べて金利が上がるので、その使い方だとある程度の儲けが出ることになります。
また外貨預金は銀行や証券会社にとってとても都合のいい商品なので、為替手数料を抑えるキャンペーンや金利アップキャンペーンが多く行われています。
そのときに預金をして短期的な運用で利益を上げる使い方も出来ます。
ただこれらのメリットは限定的な運用方法でのメリットなので、基本的に外貨預金にはメリットが無いと思っておいた方が良いです。
外貨預金と外貨建てMMF
外貨預金の事について詳しく解説したことにより、どんな商品だと言うことが分かってもらえたと思います。
それを踏まえて外貨預金と外貨建てMMFを比較すると、双方の違いやメリットが見えてきます。
外貨建てMMFと外貨預金の違いとは
- 為替手数料(スプレッド)
- 運用利回り
- 始める際の金額
この3つです。
外貨建てMMFの方が外貨預金より為替手数料は安いし、運用利回りも多く出ます。
また外貨建てMMFは外貨預金より少額から始めることができる投資信託なので、資産運用を小さく始めたい人にはとてもオススメです。
外貨預金の何がいけないのか?
外貨建てMMFより為替手数料などが高いのは分かったけど、どこがそんなに悪いのか?が分からないですよね。
外貨預金はその構造からして、あまり良い投資とは言えません。
証券会社や銀行は外貨預金をしてもらうとこで、日本円から外貨へと交換する時に発生する為替手数料(スプレッド)を得て利益としています。(為替手数料が高い理由)
また外貨預金をする預金者から集めた外貨を国債などの安全な投資をしたり、第三者に貸すことで儲けを得ています。
実は銀行や証券会社が預金者に外貨預金をしてもらった後にしていることは、外貨建てMMFの商品構造に似ています。
銀行や証券会社は外貨を集めて(外貨預金)で国債などに投資をして、その金利差で儲けを得ていますが、外貨建てMMFは日本円から外貨へと交換して社債や国債に投資をしています。
つまり銀行や証券会社が利益を得るためにしていることを、外貨建てMMFでは自分でできるのです。
投資信託という形ではありますが、殆ど同じことをして外貨建てMMFでは利益を上がることができるため、外貨預金よりおすすめできる商品なのです。
まとめ
外貨建てMMFと外貨預金の違いは
- 為替手数料(スプレッド)
- 運用利回り
- 始める際の金額
この3つでした。
どの面においても外貨建てMMFの方が優れた金融商品なので、外貨預金ではなく外貨建てMMFに投資をする方がいいです。
また外貨建てMMFに投資をせずとも、外貨預金は預金者にメリットが少ない商品なので、銀行や証券会社におすすめされるがまま預金してしまうのは辞めた方が良いとも思います。
しっかりと商品構造を知り、自分にあった投資をするようにしましょう。