同じ外貨建ての商品はなにかと比べられることが多いです。
そんな外貨建てMMFと外貨建て債券ですが、似ている商品のようで全くの別物です。
どちらも外貨建てで運用する金融商品なのですが、流動性と安全性が違います。
債券は償還まで利息を得る商品で、MMFとは色々な公社債を組み合わせて利益を得る商品です。
MMFは償還を待たずに換金(売却)できるため流動性が高く、公社債の組み合わせで分散投資をしているので、利回りを得られる安全性は高いです。
債券は流動性が低いものの、償還時には元本(為替リスクあり)が戻ってくるので、その点では安全と言えます。
このように今回の記事では、外貨建てMMFと外貨建て債券の違いや、外貨建て債券のことについて詳しく解説していきたいと思います!
外貨建てMMFとの違いの記事は他にも書いてるので参考にしてみてください!
外貨建て債券とは
外貨建て債券とは、日本円以外の通貨(外貨)で債券の購入や利子・償還金の受け取りをする金融商品です。
海外は日本と比べて金利が良い国が多いため、債券の利回りも大きく投資対象になっています。
基本的には国内債券の仕組みと一緒で、期限付きの債券を購入してその期限の間利子を受け取って、償還期限がきたら償還金を受け取ります。
この受取る際や購入時の通貨が外貨なのが、外貨建て債券と国内債券の違いです。
外貨建て債券の主な通貨には、米ドル、ユーロ、豪ドルなどがあります。
外貨建て債券のメリット
外貨建て債券のメリットは金利の高さです。
海外の金利は日本の金利より高いことが多いため、債券で得られる利子も高利回りなのです。
また外貨で投資をしているため、為替差益を受け取れる可能性もあります(為替変動リスク)
さらに外貨ベースではあるものの償還期限まで、元本が保証されているため安全性は高いと思います。
- 金利の高さ
- 為替差益
- 元本保証
これら3つが外貨建て債券のメリットだと思います。
外貨建て債券と外貨建てMMF
外貨建て債券は金利も高く元本保証もあるのですが、その分流動性が低いのがデメリットです。
外貨建てMMFでは同じ公社債(債券)に投資をしてますが、償還期限などに縛られていないため、いつでも換金(売却)することができます。
また外貨建て債券は償還時の為替変動で、プラスかマイナスかの為替差益が決まりますが、流動性の高いMMFでは自分の好きなタイミングで換金(売却)できるため、為替差益が狙いやすいです。
元本保証はないものの、MMFという商品は色々な公社債を組み合わせているので、一つの債券にこだわること無く分散投資をしています。
その点は外貨建て債券に無い安全性といえます。
このように外貨建て債券と外貨建てMMFは流動性と安全性、さらには為替差益の狙いやすさなどの違いがあるのです。
個人的には自分のタイミングで始められて、自分のタイミングで辞めることができる外貨建てMMFの方が良いですが、投資の目的によって選ぶ商品も違うと思うので、2つの違いを明確にした上で投資をすることをオススメします。