外貨建てMMFに投資をする際気になるのは利回りと為替レートですよね。
外貨建てMMFは日本の通貨ではなく外国の通貨を通して投資が行われるので、為替レートに注目してしまいます。
そんな外貨建てMMFですが、取り引きする通貨は利回りや価格などは円安円高に応じて変化するのか?が疑問ですよね。
結論から言ってしまうと、外貨建てMMFは円安円高などの為替変動によって価格や利回りが変化します。
なぜなら外貨建てMMFを購入する時の価格は、この日本円と比べてどのくらいその通貨に価値があるのか?を基準としているからです。
そのため価格は為替のレートによって変動しますし、利回りも為替のレートやその国の情勢などによって変動するのです。
今回の記事では、そんな外貨建てMMFと円安円高などの為替レートについて詳しく解説していきたいと思います。
円安・円高とは
外貨建てMMFと為替レートの関係について知るには、円安と円高について知らなくてはなりません。
円安や円高とは交換する通貨と比較して、日本円の価値が安いのか高いのかを示しています。(分かりやすいように米ドルで解説します。)
例えば日本円を所有していて、その円を米ドルに交換するとします。
その時の米ドルの価値と日本円の価値は一定ではなく、常に変動していてその時その時によって交換レートが違うのです。
ある時は「1ドル=100円」であったり、ある時は「1ドル=110円」であったり、ある時は「1ドル=90円」であったりするのです。
その交換レート(為替レート)が変動する時に用いられるのが円安・円高です。
「1ドル=100円」を基準とした場合、「1ドル=110円」になった時は1ドルを交換するのに対して、必要な円が増えた為、円の価値が下がっていることになります。
この値動きを「円安」と言い、その方向に価値が移動した時には「円安に推移した」や「ドル高に推移した」と言います。(円安や円高はドル高ドル安と対になっています。)
反対に「1ドル=100円」を基準とした時に、「1ドル=90円」になった時は1ドルを交換するのに対して、必要な円が減っている為、円の価値が上がっていることになります。
この値動きを「円高」と言い、その方向に価値が移動した時には「円高に推移した」や「ドル安に推移した」と言います。
これらの値動きや為替レートの時に用いる考え方が円安・円高なのです。
なぜ為替レートは変化するの?
為替レートが変化する要因は様々ですが、大きな変化理由は需要と供給のバランスです。
通貨と通貨を交換する時に用いる為替レートですが、モノとモノなどと同じように需要と供給によってその価値(為替レート)が変動するのです。
為替の相場では基本的に二国間(米国と日本はど)の力関係や、経済的な指標などが関係しています。
経済が上向きの国や、GDPなどの景気が良い国は通貨の価値が高まり「円高」などの、「〜高」に推移するのです。
その力関係や指標の対比がそのまま為替レートに当てはまり、通貨同士を交換する時のレートが変化してしまうのです。
外貨建てMMFが受ける影響
外貨建てMMFは為替レートの変動によって、大きな2つの影響を受けます。
- 購入・売却価格変動
- 利回りの変動
この2つです。
外貨建てMMFは日本円をほかの通貨に替えて、MMFという投資信託を買う投資です。
為替レートが変動することにより、日本円から替える通貨のレートが変わるので、購入や売却後の換算時に変動を受けることになるのです。
また為替レートはその国の情勢や経済指標に応じて変化するため、国債や社債に投資をしている外貨建てMMFは影響を受けてしまいます。
為替レートの変動で直接的な利回りの変動こそないものの、為替レートの変動原因と利回りの変動原因が間接的に関わっているため、外貨建てMMFは影響を受けることになるのです。
これら2つはリスクと呼ばれたりしていて、外貨建てMMFに投資をする際に気をつけるべきことでもあります。
リスクについてはほかの記事で解説しているので、参考にしてみてください。