外貨建てMMFを購入する時に気になるのが、他の金融商品との違いですよね。
長期運用の目的で外貨建てMMFに投資をする場合、ETFと比較する人も多いかと思います。
ETFとは上場されている投資信託の事で、多彩な投資対象から選べる金融商品です。
一方外貨建てMMFは、外国の通貨で公社債に投資をする投資信託です。
どちらも同じ投資信託ですが、投資出来る対象に大きな違いがあります。
投資出来る対象に違いがありすぎて、どちらが良いとは明確に言えません。
選ぶETFによって様々だと思います。
ですがこのETFのメリットや、米国株価指数ETFと外貨建てMMFの組み合わせによる運用について、今回の記事では詳しく解説していきたいと思います。
ETFとは
ETF(Exchange Traded Fund)とは、上場投資信託の事で上場投信などと呼ばれています。
このETFは日経平均株価・TOPIXなどの国内の株価指数や、S&P500・NYダウなどの海外の株価指数に連動する投資信託の1種です。
投資信託の1種なのですが、購入方法や購入出来る時間などが違います。
普通の投資信託では決められた時間でしか購入出来ないのに対して、ETFは証券会社が空いている限り購入することことができます。
また値段の決まり方も違い、一般的な投資信託は組み入れ資産を証券化しているため、基準価額(評価額)によって値段が変動します。
ですがETFは市場の指数と連動しているため、株価のように値段が変化していきます。
これらの違いは全て上場しているかどうかで大きく違います。
上場とは取引所・証券所で、商品が買えるようになること
ETFは上場しているので、証券会社が空いている間に購入することが出来るし、株価指数と連動する商品でもあるため、値段の変動が分かりやすい金融商品なのです。
ETFのメリット
ETFのメリットは分かりやすいことです。
上場しているため購入方法が株式と一緒ですし、投資対象も株価指数の連動した株式の集まりのため分かりやすいです。
また一般的な投資信託と同様に、基本的な運用は運用会社に任せることが出来るので、保有や運用方法までもが分かりやすく楽です。
さらにETFは普通の投資信託より信託手数料が少なく、少額からの投資にも対応しています。
これらのメリットは全て上場しているから起こるメリットで、ETFは投資信託と株式のいいところだけを享受しているのです。
ETFと外貨建てMMF
ETFと外貨建てMMFはどちらも取引する時間や値段の決まり方は同じです。
ETFが様々な株価指数に連動して値段や利回りが決まり、外貨建てMMFは為替チャートや投資先の国の金利によって値段が変動します。
ただこの2つは投資対象が違います。
ETFは株価指数に連動した株式を組み合わせた投資をしていて、外貨建てMMFは安全性の高い国債や格式高い社債を組み合わせて投資をしているのです。
この違いにより利回りにリスクに違いが出ます。
為替リスクはあるけど安全性がより高いのが外貨建てMMF、株価指数に連動した分散投資による高利回りを目指すETFと覚えておくといいと思います。
米国ETFと外貨建てMMFの組み合わせ運用
外貨建てMMFとETFを購入比較する人が多いと思いますが、米ドル建てMMFと米国ETFに投資をする場合は2つを組み合わせて運用をすると、無駄の無い運用をすることが出来ます。
というのも米ドル建てMMFの方が購入する時の価格が安いので、米ドルをMMFで運用しつつ金額が溜まりしだい米国ETFへの投資をする人も少なくありません。
米国ETFの価格が高いため、分配金などで米ドル建てMMFの運用する人が多いのです。
この運用方法であれば、無駄なく米ドルを動かし続けることが可能となり、効率よく利回りを得ることが出来ます。
そのためオススメの運用方法なのです。
まとめ
今回の記事では外貨建てMMFとETFについて解説しました。
ETFは上場投資信託なので、購入時期を縛られないの事や、運用方法がわかりやすいのがメリットです。
外貨建てMMFとETFを組み合わせて投資をすることが出来れば、運用の幅が広がるためオススメです。
ただどちらもリスクはあるので、それらを把握した上で投資をするのがいいと思います!
投資初心者が外貨建てMMFを始める時のリスクとは?気をつけるべきポイント!